思春期の多感な時期、ニキビがたくさんできて困ってしまったという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
思春期の時期、とくに自分の外見や容姿、異性からの目が気になる時に、顔にニキビがたくさんできてしまうのはとても憂鬱です。
そこで、思春期ニキビの原因と改善方法をご紹介します。
思春期にできるニキビのメカニズムを理解して、少しでも早いニキビ改善にお役立てください。
目次
どうして思春期にニキビができるのか?
思春期、とくに10代の時期には、体が急成長して、男の子は男らしく、女の子は女らしくなっていく時期です。
そんな思春期は、成長ホルモンがたくさん分泌される時期です。
この成長ホルモンの分泌で、体が成長したり、それぞれの性別の特徴を表した体に変化していくのですが、この成長ホルモンは、皮脂腺に刺激を与え、皮脂分泌を促すという働きもあります。
思春期に顔が脂っぽくなりがちなのは、このホルモンがつねに皮脂分泌を促しているような状態にあるからだといえるでしょう。
皮脂が多く分泌されると、毛穴が詰まる原因になります。
詰まった毛穴は、中で雑菌などが引き金となり、炎症を起こします。
これがニキビです。
ニキビは、詰まった毛穴の中が炎症を起こした状態のことをさしているのです。
とくに、皮脂腺がほかの部分よりも密集していて、皮脂分泌が多い鼻やおでこにかけてのTゾーン、こめかみなどの部分には、よりニキビができやすい状態になっています。
この皮脂とどう向き合うかによって、ニキビの改善という結果が見えてくるといえるでしょう。
思春期ニキビができたら気を付けたい事
「思春期ニキビは、時期、治るもの」と安易にほうっておいてはいけません。
だからといって、高額なスキンケアを継続させる必要もなく、自分にあったニキビ用スキンケアでニキビを増やさない、悪化させないようにしましょう。
スキンケアに時間やお金をかけられない時期
思春期は、学生時期であり、親に扶養されている身です。
ニキビができたからと、スキンケアを購入継続させるには、難しいものです。
お子様のニキビが増えたり、化膿してきたら、親は経済面でしっかりフォローしてあげましょう。
間違っても、面倒だからと、自分が使用しているスキンケアをそのまま使わせるような事はしないようにしましょう。
運動量が多く、汗をかきやすく、悪化しやすい時期
ちょうど、思春期は、部活動などもスタートする時期ですね。
運動部なら、尚更、運動量も多いため汗をかきやすく、アクネ菌が発生しやすいと言えるでしょう。
こまめに汗を拭く対策は必要ですが、まだ、ニキビ知識に乏しい思春期時期こそ、ニキビがあるのに強く汗を拭いたり、潰したりと、ニキビに対するタブーな扱いをしてしまいがちです。
汗は柔らかいタオルのようなもので、軽く押さえる程度を心がけて、決して触ったり、潰したりしないようにしましょう。
様々な体の変化に戸惑う時期
思春期時期には、ニキビだけでなく、様々な体の成長が生じます。
女性ならば、生理がスタートしたり、男性なら、変声期で声変わりがあったりするでしょう。
性毛が生えたり、ふくよかな体つきになるなど…思春期に起こる体の変化は目まぐるしいのです。
こうした、思春期に生じる様々な体の変化に戸惑う事も少なくないため、ニキビだけが特化した悩みではなく、他の悩みや不快症状の方が強く感じる事もあるため、ニキビケアは後回しという気持ちになる人もいるでしょう。
基礎代謝が活発で食欲が旺盛な時期
思春期は、基礎代謝が活発で、育ち盛り、食べ盛りと言われるように、食欲旺盛な時期とも言えるでしょう。
もちろん、部活動などでカロリー消費をするため、その分カロリーを摂取する必要があります。
ですが、このときに、ついついスナック菓子やチョコレートをボリボリ食べてしまうと皮脂過剰になりニキビができやすくなります。
また、ちょうどこの頃、放課後の楽しみとして、脂質や油分の多いジャンクフードデビューをする時期でもあるのです。
思春期ニキビの対処方法
思春期にできるニキビは、成長ホルモンの分泌によるという原因であるため、成長するとともに次第にできなくなってくるものです。
おおよそ二十歳くらいになるまでには、思春期ニキビは終結を迎えることでしょう。
しかし、いつかできなくなるからといって、思春期ニキビを放置しておくわけにはいきません。
そのままにしておいてニキビ跡が残ったり、ひどくなってしまう事のないように、スキンケアをしっかりとしておくことが大切です。
思春期にできるニキビは皮脂分泌のコントロールが重要な課題となります。やはりその点で必ず利用しておきたいのが、ニキビケア専用商品です。
ニキビケア商品には、皮脂をブロックしたり、皮脂を吸収するような成分や、肌の皮脂量を適切にしてくれるような働きが含まれています。
思春期ニキビにおいて、ニキビケア商品を利用しなければ、なかなかニキビを改善することは難しいでしょう。
自分の肌タイプに合ったスキンケアをするため、まずニキビケア商品の厳選をして、つねに皮脂対策をしておきましょう。
皮脂の量をコントロールし、毛穴の詰りを予防する、そしてこまめな洗顔で雑菌による炎症を抑えるなど、普段からニキビに対する対策をすることができれば、思春期ニキビは大きく改善し、またその結果として、ニキビができにくい肌を作りだすことにつながるでしょう。
思春期時期VS紫外線
ニキビが治っても、日頃浴びる紫外線によって、ニキビ跡がシミ化しやすくなるでしょう。思春期は特に紫外線を浴びる機会が多いのです。
通学や、部活、体育でのプール授業、夏休みの海水浴など…。
そして、紫外線の怖さをまだまだ知らないため、無防備に紫外線を受け入れてしまうのです。
帽子などの日焼け対策グッズや、日焼け止めを一年中使用しましょう。
思春期ニキビのケア品をセレクトするときに心得たいこと!
思春期は、若さゆえに色々な事を無理してやってしまいがちです。
長い夏休みなら、ちょっと夜更かしをしたり、プールで思い切り日焼けをしたり、若いからと無茶ばかりしていると、数年後の肌に後悔してしまうかもしれません。
あぶらとりがみの使用はしない
どうしてもやってしまいがちなのは、ティッシュ感覚で持ち歩くあぶらとりがみです。
たくさん脂がとれる事もあって、興味本位でついつい何枚も使用してしまうのです。
あぶらとりがみで、何枚も拭き取る行為は、「皮脂がなくなる=肌バリアが少なくなる=肌を守ろうと皮脂が過剰に生産される」の悪循環になり、余計にオイリー肌がエスカレートする要因となるでしょう。
あぶらとりがみではなく、柔らかいハンカチタオルや、保湿成分の配合されたティッシュを使うのが理想です。
コスパを考えたもの
思春期ニキビ肌用のスキンケアで、高額なものは殆どないでしょう。
学生でも購入継続しやすいように考えられた商品がほとんどです。
ニキビケアは、ニキビが治ってからの跡ケアもする必要があるため、長い付き合いになります。
はじめから高額で長続きしないようなケア品よりも、自分の小遣い、もしくは、親に購入してもらえるようなコスパのものを選びましょう。
敏感肌を意識したスキンケアからスタート
思春期の肌は、まだ不安定です。
しかも、もしかすると敏感肌かもしれないため、はじめから強い成分配合のスキンケアは控えた方が良いでしょう。
はじめは、敏感肌用や、低刺激肌用などをセレクトするのがベストです。
もし、自然な香りや、天然成分などを求めるなら、オーガニック化粧品も良いと思います。
思春期ニキビ改善は親の協力も必須!
思春期ニキビは、本人だけの力で完治するのは、なかなか難しいといえるでしょう。
親からのフォローが思春期ニキビ改善につながります。
大人は、以下のような事を念頭において、思春期ニキビケアに寄り添いたいものです。
清潔感保つ
日頃使用するハンカチなどは、まめに洗濯し、清潔なものを使用させてあげましょう。
食事面のフォロー
食欲などが出る時期ではありますが、植物性たんぱく質や、野菜をバランスよく取り入れてあげましょう。
スキンケア選びも一緒に!
思春期ニキビについて、ポイントをおさえながら、ニキビに悩む子供に寄り添い、ときには、「思春期ニキビにはこんなスキンケアが良いよ!」とフォローしながら一緒に選んであげましょう。
まとめ
「思春期にできたニキビが人生で1番最初に悩んだ肌トラブルだった」という人も少なくないでしょう。
殆どの思春期世代が通り過ぎる、ありふれた肌悩みですが、安易に考えると、ニキビ跡になって、大人になってからも引き続き悩む事になるでしょう。
若いうちから無理のない適切なケアをスタートさせましょう。