mesaderumu

「メサデルム」の一般名は、「デキサメタゾンプロピオン酸エステル」で、ステロイド外用薬となります。

アトピー性皮膚炎や湿疹やおできなどの、かゆみや腫れのある皮膚病の痛みを和らげるために使用される、副腎皮質ステロイド外用薬です。

メサデルム軟膏はあくまでも皮膚病の対処療法であり、湿疹やアトピー性皮膚炎の原因の治療にはならないことを認識しておきましょう。

ステロイド外用薬の強度は5段階で表されますが、メサデルム軟膏はベリーストロングと言われる2群に分類されて、重い症状のときに使用されます。

主に、皮膚病の重い症状や皮膚が硬く分厚くなっている場所にメサデルム軟膏を使用します。

他のステロイド外用薬と同様に副作用もありますから、使用時には用法や医師の指示を守り細心の注意が必要です。

メサデルム軟膏使用の注意点

メサデルム軟膏は、症状部位により1日の使用容量がそれぞれ異なりますが、医師の指示により、1日に1~数回患部に塗るとよいでしょう。

目や目の周囲には絶対に使用しないでください。

幼児には、粘液部や顔への使用は禁じられていますし、幼児の手の届かないところに保管してください。

メサデルム軟膏を塗った患部には、医師の指示がある場合をのぞいて勝手に包帯を巻くことは避けてください。

包帯をしたために副作用が起こりやすくなる場合があります。

使用前には医師に、自身のアレルギー体質や持病の有無、現在使用中の薬の有無や種類について報告しておくことが必要です。

また、メサデルム軟膏の未開封状態での使用期間は約3年間です。

開封後に使用して治れば、残りは捨ててください。保管して後日使用することは副作用が起こる危険性がありますからやめましょう。。

メサデルム軟膏を使用できない病状が多々あります。

特に、水ぼうそうや帯状疱疹などの皮膚感染症や、糖尿病、また、ベーチェット病以外の潰瘍、湿疹性外耳炎や第2度深在性以上の凍傷や熱傷などの人は、メサデルム軟膏を使用できない病状に該当します。

妊婦や授乳中の人も医師に報告が必要です。

メサデルム軟膏の副作用は?

メサデルム軟膏を使用後に、体調の変化やかゆみ、ヒリヒリとした痛みや水泡などが現れたら、直ぐに使用を中止して医師の指示を仰ぐことが大切です。

誤ってまぶたの皮膚への使用では、眼圧亢進(たかぶること)や緑内障という副作用の発症や、メサデルム軟膏の広範囲への長期間使用で、後納白内障や緑内障発症など、重大な副作用も起こる危険性がありますから注意が必要です。

また、メサデルム軟膏の使用で、皮膚萎縮、肌の色が抜ける色素脱失、肌色が青白くなる皮膚蒼白、皮膚に真菌の一種が感染する皮膚カンジタ症、紅斑、ニキビ等様々な副作用が現れることもありますから、医師に相談が必要です。

しかし、副作用の発生率はかなり低いようですから、医師の指示のもとで用法と用量をきちんと守って使用すると心配はないでしょう。