アクアチムローションは、細菌の増殖を抑えて殺菌作用をもつ新キノロン系の外用抗菌剤です。
この「アクアチムローション」というのは商品名となり、正式名称は「ナジフロキサシン液」といいます。
アクアチムには、「アクアチムローション」「アクアチムクリーム」「アクアチム軟膏」の三種類がありますが、ここでは化粧水タイプにあたる、アクアチムローションをご紹介します。
アクアチムローションの効能
皮膚感染症の原因となるブドウ球菌や、アクネ菌を殺菌する効果がありますから、とびひ・顔のおできの面疔(めんちょう)など、皮膚感染症や化膿性ニキビの治療に用いられています。
ニキビの原因でもあるアクネ菌は、皮脂を好むため、皮脂が多いところで繁殖します。
このアクネ菌が活性酸素を発生すると、皮脂が酸化していき皮膚の毛穴組織に影響を与えてしまい、皮膚が炎症しておとなニキビとなってしまうのです。
アクアチムローションは、ニキビの原因である皮膚に住みついたアクネ菌を殺菌し、大人ニキビの炎症を抑える効果があります。
そのため細菌の増殖を抑えて炎症を和らげ、ニキビを治してくれるニキビケア用ローション剤として、皮膚科などでよく処方されています。
炎症がひどく、赤く腫れたニキビには効果がありますが、硬くクレーター状になったニキビ跡や、黒ずみや色素沈着してしまったニキビ跡への効果は期待できません。
このアクアチムローションは、薬局やドラッグストアでは購入できず、医師の処方のもとで購入できます。
またアクアチムローションは、アルコール成分が含まれている液体です。
このアルコール成分が炎症を抑える抗炎症作用に加えて、ニキビを殺菌する効果も持っており、さっぱりとした使用感があります。
アクアチムローションの使い方と副作用
アクアチムローションは、朝夕の洗顔後、化粧水と同じようにニキビに塗ります。
液体ですので扱いには注意が必要で、もし目に入った場合はすぐに流水で洗い流しましょう。
炎症した大人ニキビでも、使用から1週間程度で治まってくるでしょう。
アクアチムローションを使用し、炎症が引いて赤みや腫れがみられなくなれば、使用を中止するといいです。
但し4週間使用を続けても効果が見られない場合は、思い切って使用中止することが賢明です。
それは長期間にわたって使用し続けると、耐性ができてしまうためです。
長期の使用は避け、医師の指示に従うようにしましょう。
特に大きな副作用の心配はありませんが、アクアチムローションにはアルコール成分が含まれるため、敏感肌だとヒリヒリと感じてしまう可能性もあります。
この様な場合は、少量づつの使用にするか、処方してもらった医師に相談するといいですね。
また、発疹・かゆみ・かぶれ・刺激感が強く起こった時にもアクアチムローションの使用はやめて、この場合も医師の指導を仰ぎましょう。
まとめ
アクアチムローションは、ニキビ治療に最も効果が期待できると医師の間でもいわれていますから、一般的には安心して使用できます。
ですがスキンケア化粧品ではないので、普段使いすることはオススメできません。
あくまで赤く腫れ上がったニキビの治療として用いることが、大前提です。
アクアチムローションで炎症ニキビを抑えた後は、ニキビ専用のスキンケアでのお手入れすることが、とても重要です。
炎症ニキビがおさまったとはいえ、またすぐにニキビが出来てしまう可能性は大きく、これを避けなければニキビを繰り返してしまうので、普段のお手入れが重要になってくるのです。
またニキビ専用スキンケアは、ニキビを予防することに非常に優れているため、予防したあともずっとニキビ知らずの肌状態を実現することができるのです。
ニキビを作り出さないスキンケアのラインナップをご紹介しますので、ぜひご活用ください。
ニキビ専用スキンケアで、ニキビレスのツルすべ素肌を目指しましょう!