ケガや火傷と同じように、ニキビを保冷剤などで冷やすほうが早く治ると思っていませんか?

確かにニキビがひどく腫れていたり、痛みを伴っている場合は、一時的にその症状を緩和することはできます。

しかし痛みや腫れがおさまってからも冷やし続けると、ニキビの回復を遅らせてしまうのです。

ニキビを冷やすと治りが遅くなる

冷やすことで痛みや腫れがやわらぎ、それでニキビが良くなっていると錯覚する人も多いようですが、これらは細胞の働きを鈍くして、痛みや腫れを一時的に抑えているだけです。

逆にニキビを冷やし続けると、肌の血流が悪くなり、肌のターンオーバーに必要な栄養素が皮膚に届きにくくなります。

ターンオーバーが正常に行われないと、肌が乾燥したり、古い角質や老廃物が剥がれ落ちずにニキビを招きます。

ニキビを冷やすのは応急処置

このことからもニキビを改善させるためには、冷やすより抗炎症作用のある塗り薬を使うのが効果的です。

しかしニキビがひどく痛かったり腫れたりしている場合は、ニキビの中で細菌が繁殖して状態を悪くしている可能性もあるため、皮膚科に診てもらってください。

ニキビを冷やすのは、強い痛みやかゆみ、ひどい腫れを伴っているときだけの応急処置にとどめておきましょう。

ニキビ予防には冷やすのも良し

できているニキビの改善に冷やすことは向いていませんが、ニキビ予防としては期待できます。

取り入れ方としては、洗顔後に化粧水などのスキンケアを済ませた状態で、保冷剤などを使って毛穴を閉じるというものです。

冷やすより温めるほうが効果的

肌を温めると肌細胞が活性化し、毛穴が開いて詰まりも解消できるため、ニキビの改善や予防には効果的です。

洗顔をぬるま湯したり、蒸しタオルを使って温めるのもオススメ。

いずれも熱すぎると火傷などの肌トラブルにつながる恐れがあるので、適度な温かさにしてくださいね。

顔だけでなく全身を温めよう!

体の冷えもニキビを招いてしまう要因の一つ、体が冷えると血行不良となり、ターンオーバーが上手く行われません。

ターンオーバーが正常に行われないと、ニキビの治りは遅く、ニキビ跡も残りやすくなります。

そのためニキビのあるところだけ温めるのではなく、全身を温めることが重要です。

温める方法

生姜や根菜類など、体を温める作用のある食べ物や温かいものを積極的に摂るのが最もオススメです。

口にする習慣をつけることで、冷えにくい体質作りに役立つでしょう。

また適度な運動や、湯船にしっかり浸かって暖まることも効果的です。

まとめ

ニキビの改善のためには、冷やすのではなく温めることが重要ということがわかりました。

またより効率的にニキビを治すには、スキンケアでもニキビ専用のものを使ってお手入れすることが重要です。

ニキビ専用のものには抗炎症作用もありますし、ニキビ予防にも効果的です。

ニキビのないキレイな肌を手に入れるために、体を温めることとスキンケアでのお手入れをしっかり行いましょう。