ニキビにはいくつかの種類があり、それぞれの症状によって分類されています。
まだ炎症の起きていない白ニキビや黒ニキビ、白ニキビや黒ニキビが発展し炎症を起こしてしまっている赤ニキビなどがあります。
その中でも、特にひどい炎症を起こしていて、皮膚の深い部分にまで炎症が広がっている深刻なニキビを紫ニキビと呼びます。
紫ニキビを放置しておくと、後で酷いニキビ跡になるだけでなく、赤みや紫色に変色した皮膚が元通りにならなかったり、さらにほかの部分にまで炎症の影響を及ぼしてしまうというケースもあり、かなり注意が必要になります。
ニキビの中でもかなりひどくなった状態の紫ニキビ、一体どのようなニキビで、対処方法などはどのようにしたらよいのでしょうか。
目次
紫ニキビの正体は?どうして赤紫色のような状態になるの?
紫ニキビは、ニキビが固く盛り上がり、触ってみると中にしこりのような固まりがあるのがわかるニキビです。
紫ニキビのこのしこりのような固まり、じつは毛穴の中に溜まっている大量の膿と血液です。
この紫ニキビの膿や血液は、炎症がおさまりすべてが排出されなければ改善されることがありません。
それどころか、膿はどんどんふえ、放っておけば炎症はおさまるどころかより深刻な状態へと進んでしまうでしょう。
紫ニキビができてしまったらどうしたらいいの?対策はあるの?
紫ニキビは、一般的なニキビである表皮部分で炎症を起こしているニキビとは異なり、真皮にまで影響が進んでしまっているニキビです。
より早く対処して、治療していかなければ、かなり深刻なニキビ跡としてずっと残ってしまう可能性が非常に高くなっています。
では、紫ニキビができてしまったときの対処方法としてはどのようにしたらよいのでしょうか。
紫ニキビを刺激しないようにする
紫ニキビができてしまったら、まずは絶対に刺激を与えるようなことを避けてください。
例えば、中に入っているしこりのような固まり、つまり膿や血液をもみほぐそうとしたり、美顔ローラーなどでマッサージしたりすることのないようにします。
つぶして中身を出してしまおうなどということはもってのほかで、その後にできた傷口は、かなり皮膚の深い部分にまで残るニキビ跡として残ることは間違いなくなるでしょう。
ニキビケア商品を活用する
紫ニキビを改善しようとするなら、ニキビケア商品を使う事が絶対におススメです。
ニキビケア商品には、ニキビの原因菌にアプローチするだけでなく、肌の炎症を抑えるという働きもあります。
ニキビは肌の炎症が進行している状態ですから、ニキビ専用のスキンケアをするということが大切なのです。
また、ニキビケア商品の中でも、特に利用したい成分がビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体は、表皮や角質ではなく、もっと深い真皮の部分でおこっている紫ニキビにまで浸透することができます。
紫ニキビは肌の奥不可に真皮にまで影響を及ぼしているニキビですから、この部分にまで到達することができるビタミンC誘導体という成分が配合してあるというものが良いでしょう。
紫ニキビは、通常のスキンケアではまずよくなる事はありません。しっかりとニキビケア商品を使いこみ、ニキビの根本原因に対処するようにしましょう。
体内から循環の良い環境を作りだす
紫ニキビは、できてしまうとなかなか治らないという特徴があります。
これは、炎症が進んでいるということ、そして炎症をくり返しているからです。
繰り返す炎症に対しても肌の再生力が勝っていれば、炎症は次第におさまり、紫ニキビの中身の膿や血液も排出されやすくなります。
つまり、体の循環が悪い人は紫ニキビができやすかったり、紫ニキビができてしまった後もずっと治らずに深刻な悩みを抱えることになります。
逆にいえば、体内循環を良くし、老廃物や毒素、不要物を速やかに体外へと排出する能力に優れていれば、紫ニキビの中に溜まってしまった膿や血液も、スムーズに肌が排出することができるということになります。
体内循環をスムーズにする方法
- 水をよく飲む
- 適度な運動を生活に取り入れる
- むくみなどを予防する、デトックスを試みる
- 便秘を改善する
- 食生活のバランスを整える
- 疲労やストレスを溜めず、睡眠時間もしっかりと確保する
- 血行を良くすることを実践する など
ニキビケア商品を利用しても改善しない紫ニキビの場合は
ニキビケア商品を使い続けていくうちに、たいていのニキビは大きく改善し、きれいな肌を取り戻すことができます。
しかし、ニキビケア商品を継続して使用してもあまり改善しない、紫ニキビが増えたり大きくなってしまう、また敏感肌やアレルギーなどで使用する商品に限りがあるなどの場合はどう対処したらよいのでしょうか。
前述の通り、紫ニキビは非常に深刻なニキビで、肌の真皮にまで到達している肌トラブルです。
ニキビケア商品をしっかりと使って丁寧にスキンケアをしても、紫ニキビがなかなか改善しないような場合は、一度皮膚科に相談してみましょう。
紫ニキビは非常に大きなそして深刻な肌トラブルで、医療機関を受診してもおかしくない皮膚炎のレベルだといえます。
自宅でのスキンケアに限界を感じた場合には、すみやかに皮膚科の専門治療を受けるようにしましょう。
紫ニキビはニキビ跡に残る確率が非常に高いく、どれだけ早期にケアをはじめたかによって、その後のニキビ跡の状態に大きな影響を与えるでしょう。