糖質はエネルギー源として欠かせないもの。

しかし糖質の一種である砂糖を摂り過ぎるとニキビの原因になったり、悪化させる恐れがあります。

今回はニキビを作らせないため、砂糖とニキビの関係や摂取の仕方について、紹介していきます。

砂糖がニキビに悪い理由

糖分そのものがニキビを作りだすわけではなく、砂糖を摂取しすぎることでニキビを招いてしまうのです。

なぜニキビの原因となってしまうかは、こういった理由がありました。

糖化

糖とたんぱく質が結合し、AGE(終末糖化産物)という有害物質ができることを糖化と言います。

AGEは老化を早め、肌にも悪影響を及ぼす物質です。

糖分を摂り過ぎると、肌の潤いを保つコラーゲンやエラスチンの糖化につながり、これらの成分が糖化すると肌の保湿力が低下して、乾燥しやすくなります。

そして肌が乾燥することで古くなった角質が毛穴に詰まり、ニキビができやすくなるのです。

血行の悪化

砂糖を摂り過ぎると血がドロドロになり、血行が悪くなると言われています。

血行不良は肌の新陳代謝(ターンオーバー)を低下させ、肌の乾燥や古い角質が剥がれ落ちないことから、これもまたニキビを招いてしまうのです。

またターンオーバーの低下は、ニキビやニキビ跡の治りが遅くなる懸念も。

便秘

砂糖は体内で消化されブドウ糖に変わり、エネルギー源となるのですが、それにはビタミンやミネラルといった栄養素が必要です。

砂糖を摂りすぎるとこれらの栄養素が慢性的に不足し、糖分をエネルギーに変換できず、体はエネルギー不足になってしまいます。

そうなると血行不良から低体温となり、便秘や免疫力の低下にもつながるのです。

便秘はニキビを招きますし、免疫力が落ちるとニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすくなる可能性もあります。

インシュリンの分泌

砂糖を摂ると血糖値が上がり、上がった血糖値を下げるため、すい臓からインシュリンという物質が分泌されます。

このインシュリンには皮脂腺を活性化させ、皮脂の分泌を促進する働きも。

ご存じのように皮脂の分泌が過剰になると、皮脂が毛穴に詰まりニキビができてしまいます。

砂糖の適切な摂取量は?

WHO(世界保健機関)では「成人の1日あたりの砂糖摂取量は25g程度までが望ましい」としています。

砂糖25gはティースプーン6杯分ほど、この量であれば健康面に問題はないようです。

お菓子やジュースに要注意!

お菓子やジュースには砂糖がたくさん使われているため、注意しないとこの量はすぐに超えてしまいます。

例えば缶コーヒー1缶には約15g、ショートケーキには約30g、世界的に有名な炭酸飲料には500mlで約50gもの砂糖が含まれています。

そのためついつい飲みすぎたり、食べ過ぎることのないようしっかり管理しなくてはいけませんね。

GI値の低いものを選ぼう

ニキビの早期改善や予防には甘いものを控えるのが一番ですが、どうしても我慢できないときは、GI値の低いものを選びましょう。

GI値とは血糖値の上昇スピードを示す数値で、数値が高いほど食べたあとに血糖値が上がりやすく、インシュリンも分泌されやすくなります。

はちみつや麦芽糖などは砂糖よりもGI値が低く、甘いものが食べたくなったときにはオススメですよ。

ニキビには砂糖断ちが効果的!

ニキビを改善させたい、予防したいのであれば、砂糖の摂取を断つ!くらいの決意が必要です。

砂糖は様々なものに含まれていることから、完全に断つのは難しいため、お菓子やジュースなど明らかに含まれているものは口にしない!という意識が大切でしょう。

甘いものが食べたいときは、先ほど紹介したGI値の低いもの、またフルーツなどで代用するようにしてください。

1ヶ月もすれば、肌は激的にキレイになっているはずですよ。

まとめ

砂糖とニキビは密接な関係があり、摂取量を控えることでニキビの改善や予防に効果的なことがわかりました。

また砂糖を控えるとニキビだけでなく、肌のくすみ改善にも効果的と、肌全般のトラブルを改善させることにも期待できます。

合わせてスキンケアでもニキビ専用のものでお手入れすると、更に効果的にニキビを治すことができます。

今日から砂糖の摂取量を抑え、スキンケアでもしっかりお手入れをしてニキビを完全になくしましょう。