オシャレなカットソーやドレスを着る機会などで気になる肌トラブルといえば、デコルテや胸元にできるニキビ、いわゆる胸ニキビだという人が多く存在します。
胸にニキビができてしまうと温泉やプール、海などに行きにくくなったり、胸の開いたおしゃれな服も着用できなくなったりするでしょう。
胸元はボディにできるニキビの中でも特に目立つ部分だという事と、できやすく治りにくいという特徴が重なり、たくさんの人が胸にできるニキビに悩まされています。
胸にできるニキビは顔にできるニキビとは異なるため、ケアする場合にはボディ専用のニキビケア商品を使う必要があります。
胸にできるニキビがどうしてできるのか、また胸にできるニキビを改善するためにはどうしたらよいのでしょうか。
目次
胸にニキビができやすいわけ
胸元のニキビで悩んでいる人の多くは、なかなか治りにくいという事と、一度治ったり、治りかけていても再発してしまったりという悩みを抱えています。
胸のニキビはできやすいだけでなく、一度できてしまうとなかなか治らない厄介なニキビだといえるのです。
また、服で隠れるからといって、いつまでもケアを怠り、放置しておくとニキビの炎症が進行してしまうという場合もあります。
そうなると、ニキビが治ったとしてもそのあとはニキビが治る期間よりも長い期間、ニキビ跡に悩まされることになるでしょう。
胸はおしゃれをしたり、特別な時の装いではかならずといって、露出しなければならない箇所です。
特に人生最大イベントでもある結婚式のウエディングドレスや、夏限定で楽しめる浴衣からのぞく胸元は、ニキビが発生してしまっていては台無しと言えるでしょう。
そうした特別な日のファッションは画像や動画として、他人の手元にも残ります。
やはり、ニキビケアには手を抜けない部位なのです。
また、ニキビ自体が治ってもニキビが跡になりニキビ跡を気にしてオシャレや特別な空間を楽しむ事ができないということにならないように、胸にできたニキビは早急にそして的確な方法で対処することが大切でしょう。
*ニキビ跡については、「ニキビ跡を治すのにおすすめなケアは?効果が実感できるランキング」でもくわしく説明しています。
胸にニキビができやすい理由としては、まず胸元は常に衣服や髪の毛などの摩擦にさらされているということがあげられます。
そして乾燥しやすく、皮膚自体が固くなりやすいという条件も重なります。
胸の皮膚はもともと乾燥して肌トラブルをおこしやすく、皮膚が硬化することにより老廃物や古い角質がはがれにくくなっているというダメージを受けています。
そのうえ、衣服や髪の毛からの雑菌の侵入、摩擦、刺激が加わることによって、ニキビを作りだしてしまいやすい環境となっているのです。
マラセチア菌が原因かも?!
胸のニキビがなかなか完治しない時は、常態菌でもあるマラセチア菌というカビの一種を疑いましょう。
マラセチア菌は別称、“毛包炎”などとも呼ばれていて、胸以外にも背中や肩などの身体部分にできやすくなります。
発症率は決して低いわけではないため、どのような人も発症しやすい症状です。
通常、ニキビの菌といえばたいていアクネ菌を思い浮かべてしまうのですが、こうした胸や背中などの体に発症する頑固なニキビ菌はアクネ菌よりもマラセチア菌を疑った方が良いでしょう。
マラセチア菌は顔ニキビと同じケアを数ヶ月しても改善の見込みがなく、痒みや痛みがひどくなり出すことが疑わしいポイントとなります。
※ニキビの痒みについては、「ニキビがかゆい原因は?早期改善するために効果的な対処法について」でもくわしく説明しています。
自然治癒しにくい症状であることも特徴となるでしょう。
マラセチア菌の場合、市販の薬よりも皮膚科の治療を受けるのがベストとなります。
抗生剤軟膏や内服薬などで改善の兆しに向かう事が多いのです。
ですが、これで完治したからといって、ニキビケアに必須といえる保湿や清潔を保つケアを怠る事のないようにしたいものですね。
素人では、ニキビとマラセチア菌どちらか判断つかない事が殆どです。
自己判断で放っておく事はしないようにしましょう。
流行りのブラジャーが胸ニキビの発症リスク!
最近は、バストにボリューム感をもたせるために開発された機能的なブラジャーがたくさん市場に出ていますね。
こうしたブラジャーは、ワイヤーなどを使って寄せてあげるような、あたかもそのブラジャーをつけるだけで、カップ数が一瞬でアップするような気分にさせてくれるものばかりです。
こうした画期的なブラジャーは、皮膚を締め付けるように圧迫し蒸れやすい状況にしてしまうため、菌の温床となってしまうのです。
美しいバストに変身したつもりが、逆にニキビができやすい環境にしてしまっているという事はとても残念な事ですね。
女性の胸は大きくてハリがあるだけでなく、ニキビがなく美しい肌であってこそです!
胸元を見る側は、ツルツルのお肌であるかどうかも確認していますよ。
サイズの合わない下着にも注意が必要!
もう何年も同じサイズのブラジャーや矯正下着などをつけている女性は、胸のニキビリスクが高まっているかもしれません。
ここ数年のうちに、体重が増え、ブラジャーがキツく感じるようになれば、それはサイズチェンジのサインです。
ちなみに、バストが大きい人は、胸の谷間ができやすく、そこに汗や皮脂が溜まりやすくなります。
特にバストが人よりも大きいと感じる人は、サイズについては正確なものを選ぶ必要があるでしょう。
ブラジャー選びの際は必ず販売員から計測してもらい、自分に合ったブラジャーをセレクトしたいものですね。
ブラジャーや下着の素材選びも重要
ブラジャーや下着を選ぶときは、素材にも注意する必要があるでしょう。
特に、汗をかきやすく通気性の悪いナイロンやポリエステル素材は、扱いやすい反面肌にムレを生じさせて、雑菌を繁殖させやすいというデメリットがあります。
なるべくならば、綿や絹などの天然素材のブラジャーを選ぶようにしましょう。
フィット感のある衣類は控える
胸ニキビの予防をする上で気をつけたいのは、ブラジャーなどの下着に限りません。
フィットしすぎやキツめの衣類は、締め付けも強く血行も悪くなりがちです。
また、フィット感のあるニット素材などは通気性だけでなく、繊維が胸の皮膚に刺激を与えてニキビを悪化させてしまうことあります。
アクセサリーにも気をつけて
金属性のネックレスなどは、胸に刺激を与えやすくなります。
もともと敏感肌であったり、生理前などの肌が弱まっていたりするときはニキビを誘発しやすくなります。
胸ニキビが多発しやすい人はアレルギーによるものかもしれないのでアクセサリーにも気をつけましょう。
胸にできるニキビ改善方法
胸の谷間は、流れ落ちるくらいの汗が分泌される事も珍しくはありません。
特に高温多雨の季節や場所などでは、余計に汗が多く分泌されるでしょう。
また、スポーツをした後は汗をかけばスッキリしますが、そのまま放置してしまう事でニキビができやすくなるのです。
汗をかいたらマメに拭き取る
スポーツや暑さで汗をかいた後は、胸の谷間中心に汗をまめに拭き取ることが大切です。
その際、携帯用のウエットティッシュなどを常備していると良いですね。
持参していないときは、ハンカチを濡らしてサッと汗を拭き取りましょう。
汗をかいたらシャワーや入浴を
汗をかいた後は、必ずシャワーや入浴をして胸に汗による刺激を与え続けないようにしたいものです。
また、この時に使用するタオルはキメの粗いナイロンタオルではなく、綿や絹などの肌触りの優しいタイプのものにしましょう。
ゴシゴシと刺激を与えて洗ってしまうと、肌のバリア機能が乱れてニキビができやすい状態になります。
洗う順番を再確認
胸のニキビは、ボディソープの洗い残しだけが原因ではありません。
実は頭皮ケアとよばれるような、シャンプー、リンス、ヘアケアなども原因となるのです。
例えば、体を先に洗ってから最後にシャンプーや洗顔を後回しにする人は、その強い成分が胸にまでしたたり、洗い残しがあれば毛穴に詰まり、ニキビを発生しやすくしてしまう事でしょう。
胸ニキビをできないようにするためにも、シャンプー、洗顔、体全体の順番で洗うようにするのが理想的なバスタイムです。
胸ニキビにはボディ用のニキビケアを!
胸にできたニキビをしっかりと治したいのであれば、やはりニキビケア商品はボディケア専用のものを使うべきだといえます。
ボディ専用のニキビケアは、硬くなってしまった皮膚を柔らかくして、硬い角質の奥深くにまで成分を浸透させるように配合されています。
※ニキビと角質の関係については、「ニキビは角質ケアで治る!ニキビと角質の関係徹底解明!」でもくわしく説明しています。
ニキビの大きな原因は、肌が乾燥することによる自己免疫機能の低下ですから、しっかりと奥深くまでうるおい成分を浸透させることができ、乾燥から強力に肌を守るということが可能なボディ専用のニキビケア商品を使う事が最も理想的でしょう。
美しい胸元は、明るい肌やイキイキとした表情、さらに、その人の第一印象を決める大きな要因の一つといっても過言ではありません。
顔のニキビだけでなく、それと同時に体にできるニキビにも気をつける事が、きれいな自分を実現するために必要な事だといえるのです。
ボディニキビケア用の化粧品
ボディケアは顔と違ってケアする面積が大きいので、化粧品もボディ用に開発されたものが理想的です。
スプレータイプでノズルのついた形状であれば、胸や背中にも霧吹き状に満遍なくつけられます。
他にも、少量でのびるようなジェルタイプなども良いでしょう。
また清涼感のあるタイプなら、夏場の蒸れやすいシーズンも爽やかに過ごせますね。
さらにニキビ用化粧品は、刺激のないアルコールフリーやアレルギーテスト済みのものを厳選してあげたいものです。
また、胸ニキビは汗疹も同時にできやすい部位であるため、痒みも生じやすいのです。
ついつい掻いてしまえば肌はあっというまにバリア機能を破壊され、刺激を受けやすい状態になるでしょう。
ですから、ニキビが治ってはできての繰り返しにもなりやすいと言えます。
バリア機能を維持できるセラミドなどの有効成分が配合されていれば、尚良いですね。
まとめ
せっかく美しいバストでも、胸もとにニキビができてしまえば、隠す事ばかりを意識しすぎて、オシャレが楽しめません。
体用ニキビ専用ケアを使用したり、ブラジャーの見直しをするなどして、女性ならではのオシャレファッションを楽しみましょう!