ニキビができる要因というのは様々ありますが、食べるものによってできることもあります。
これを食べるとニキビができる、またはできにくい食べ物などがあるのでしょうか。
今回は、ニキビができやすくなる食べ物としてよく耳にする「チョコレート」について、何か原因があるのかをご紹介いたします。
目次
そもそもニキビの原因って?
ニキビのできる原因の一つである、皮脂の過剰分泌。
当然のことながら、皮脂の分泌が正常であれば、ニキビはできにくい状態であるといえます。
毛穴の大きさの範囲内で皮脂を分泌していれば問題はないのですが、それ以上の量が分泌されると皮脂が毛穴から出づらくなり、詰まってしまいます。
そして毛穴にパンパンに詰まった皮脂に気付いたアクネ菌が、皮脂を栄養にして繁殖をし、炎症を引き起こした状態のニキビ、つまり赤ニキビとなってしまうのです。
チョコレートはニキビの原因になる?
チュコレートを食べるとニキビができると言われていますが、その噂は本当なのでしょうか。
その解説については、チョコレートの原料抜きには語れません。
ここからはチョコレートの原料について、紹介いたします。
カカオ豆とは?
チョコレートの原料は、カカオ豆が主成分となっています。
このカカオ豆自体は、とても体によいものとされてます。
カカオ豆にもニキビの大敵とされている脂肪が含まれるのですが、ステアリン酸、オレイン酸、パルチミン酸という、肌に悪影響を与えないものなのです。
主の脂肪とされる3つの働きは、どのようなものでしょうか。
ステアリン酸
体脂肪になりにくいというダイエット効果を持ち合わせており、更には乳化作用で化粧水や乳液などの成分として利用されることがあります。
肌の保湿や殺菌効果も高いため、大人ニキビの原因である乾燥や、ニキビを発生させるアクネ菌対策としても期待できるでしょう。
オレイン酸
主にナッツ類などに含まれていて、過酸化脂質になりにくいとされている生活習慣予防に最適な脂質です。
肌の酸化も抑制できる為、酸化によるニキビも防げるでしょう。
パルチミン酸
ニキビの原因になる過剰皮脂の抑制をしてくれます。
そのため化粧品の成分として使用されることも多いです。
これら3つの脂肪はこうして見る限り、ニキビ肌へマイナスに働くどころか、ニキビケアとして有効な効果を期待できるといえるでしょう。
抗酸化作用に期待
またカカオ豆に含まれるカカオポリフェノールには、抗菌や抗酸化作用がありますので、老化防止にもなり、美肌のもとにもなります。
毒素排出効果も
カカオ豆にはその他にも、食物繊維、カルシウム、鉄分、亜鉛も含むので、むしろ積極的に食べてもいいものです。
老廃物がお腹の中に溜まっていると、ニキビや肌荒れにも繋がってしまいますが、食物繊維の効果により便秘解消でお腹もスッキリ、美肌への効果も期待できます。
カカオ単体で食べることは‥
ここまで紹介したように、カカオはニキビケアにとても有効な食べ物といえるでしょう。
ただ残念なことにカカオ単体ではとても苦く、食べられるものではないのです。
カカオを原料とするチョコレートには、食べやすくするために動物性脂肪や砂糖、食品添加物などが大量に入っています。
糖質は皮膚を固くし、毛穴を詰まりやすい状態にしますし、動物性脂肪は皮脂の過剰分泌を促し、皮脂腺も刺激、そして毛穴も塞ぐ要因となりえます。
また糖質と脂質は、血中コレステロールを上げてしまうことも懸念されます。
血液の流れが悪くなり代謝も下がると、お肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が肌表面に剥がれず残るので、こうなると肌は更にゴワつき、ツヤのない荒れた状態へとなってしまうのです。
そしてターンオーバーがうまく働かないと皮脂の詰まりも促してしまい、ニキビの原因となってしまいます。
また、食品添加物の含まれているチョコレートも中にはあります。
添加物は活性酸素を生み出すので、これにより皮脂の酸化や炎症を悪化させてしまうことも。
こうしてみると、チョコレートはニキビの素になると考えても過言ではありません。
カカオ豆自体は肌や体に良いのに、苦味というデメリットから食べやすいようにすると、ニキビリスクの高い糖質や脂質を入れたチョコレートにせざるを得ないということなのです。
チョコレートには、こうしたジレンマ的な背景があったのですね。
チョコレートを食べると
「チョコレートを食べたい!」そんな気分の時には、イライラしていたり、ストレスを感じている時が多いのではないでしょうか。
また生理前などホルモンのバランスが悪くなってる時にも、チョコレートが食べたくなるものでしょう。
こういったストレスやホルモンバランスの乱れも、ニキビができる原因の1つでもあります。
チョコレートはニキビの原因となる食品といえますが、チョコレートを食べた後にニキビができたとしても、その時の状況やタイミングによっては、チョコレートだけがニキビの原因と断定はできないのではないでしょうか。
思い出してみましょう‥無性にチョコレートが食べたいと思った時、生理前のイライラ期ではなかったでしょうか。
※ニキビと生理前の関連については「なぜ、生理前はニキビになるの?生理前ニキビの予防法」で紹介しています。
もしくは仕事や人間関係、育児、恋愛などがうまくいかず、疲れてしまった、イライラするなどが積み重なった時ではないでしょうか。
解決するには
甘いもの、脂っこいものは、美肌のためにはできるだけ避けることをオススメします。
とはいえ、やはり食べたい気持ちが出てくるのは自然なこと。
我慢を重ねすぎてストレスを溜めてしまっては、ストレス性のニキビにもなりかねません。
こんなチョコレートを選ぼう!
カカオ自体は体にいいものなので、カカオが多く含まれていて、甘さ控え目のビターなチョコレートならニキビへの影響も少なくできます。
スーパーなどでお菓子売り場を覗いて見ると、最近はチョコレートでも豊富なラインナップが揃っています。
またニキビへの影響の少ない、糖質、脂質、カロリーが少ないチョコレートも販売しています。
さらには抗酸化作用の期待が高い、ポリフェノールの配合されているタイプのチョコレートにも注目です。
たくさんあるので、食べ比べてみて自分好みのものを選んでみましょう。
もちろん食べ過ぎはニキビによくありませんので、注意してくださいね。
食べすぎてしまったら‥
いくら糖質や脂質が制限されたチョコレートでも、食べ過ぎは美容と健康によくありません。
「食べすぎちゃった‥」という場合は、ビタミンB2、B6を摂取することで皮脂の代謝アップをコントロールし、サポートしてくれます。
こうしたビタミンは豚肉や鶏肉に入っていますが、もれなく脂肪もついてきますので、青魚や緑黄色野菜などを積極的に摂取したり、サプリメントで手軽に摂ることもオススメします。
※ニキビケアに有効な食べ物については「ニキビ改善に効果的な食事内容はどんなもの?ニキビに効く栄養素を食事から摂ろう!」で紹介しています。
手作りチョコレートもオススメ
市販のチョコレートでイマイチ、脂質や糖質が理想的なものに出会わなければ、思い切って自分で作ってしまうのも良いですね。
砂糖は控えめにしたり、植物性の人工甘味料にしたりなど、自分でニキビのできにくいチョコレートを開発してしまうのもアリだと思います。
手作りの場合、ニキビの刺激となる添加物を入れないことが多いため、悪くならないうちに早めに食べてしまいましょう。
チョコレート以外のお菓子や飲物にも注意!
チョコレートばかりがニキビ要因になるとしてあげられますが、ケーキやクッキー、スナック菓子などでも糖質や脂質がたくさん含まれています。
「チョコレートじゃないから大丈夫!」などと安易に他のお菓子を食べすぎれば、ニキビは容赦なくできてしまいます。
チョコレートを控えて違うお菓子を食べるならば、お煎餅などの糖質や脂質の少ないものをいただきましょう。
糖質や脂質の性質
糖質や脂質はニキビを作り出す要因だけでなく、食欲を増進させる働きもあります。
チョコレートに含まれている糖質や脂質により食欲が増すことで、カロリーや脂質、糖質が高い他の食品まで食べてしまい、ニキビを更にできやすくしてしまう可能性もあるのです。
チョコレートの飲み合わせにも注意
チョコレートを食べるとき、何らかの飲み物を一緒に味わうこともあるでしょう。
そんな時に、脂質や糖質たっぷりの飲料は避けましょう。
コーヒーや紅茶にミルクや砂糖をたっぷり入れることも、ニキビによくありません。
せっかくニキビのできにくいチョコレートを選んだとしても、飲料によりニキビを発症させやすくなってしまいます。
チョコレートを食べる時には、お茶や無糖の紅茶などがオススメです。
まとめ
疲れた時や、生理前のイライラ時についつい食べたくなるチョコレートは、糖質や脂質の面からニキビリスクの高い食べ物とされていました。
肌荒れへの懸念だけでなく、太りやすい食べ物にもよくあげられるチョコレートですが、選ぶチョコレートや適切な量を守って食べることで、チョコレートがもたらす体や肌に良い効果も期待されているのです。
選びかた次第でニキビをひどくさせたり、できにくい肌にしたりと紙一重なので、ニキビのできにくいチョコレートの選択をして、ニキビケアを充実させていればしっかり予防できるのです。
そのためには、ニキビケア専用スキンケアを普段のお手入れで使うことをオススメします。
ニキビケア専用のスキンケアで外からケアしていくことも、ニキビを予防するには重要になるためです。
糖質カットのチョコレートとニキビ専用スキンケアを併用し、ニキビレスのキレイな素肌を目指しましょう。