比較的ニキビができやすい場所はと聞かれると、こめかみだと答える人が多いようです。
それもそのはず、こめかみは髪の生え際と顔の境目であるため、ニキビができてもなんとなく髪に隠されていて目立ちにくいこともあるからです。
ですが、赤みを帯びたり炎症が酷くなったりすればこめかみのニキビの存在を無視する事はできなくなりますよね。
普段はあまり意識しない“こめかみ”ですが、食べ物を食べると良く動く部分で、昔の人が米を噛むとよく動くという意味あいで“こめかみ”と呼ばれるようになりました。
では、こめかみにできるニキビの原因は何なのでしょうか。
ここではこめかみニキビの原因と対処方法を調べました。
目次
こめかみにニキビができる原因は?
こめかみにニキビができやすいわけ、それは皮脂分泌に関係があります。
こめかみは非常に皮脂分泌が多く、また毛穴も集中している場所になります。
皮脂分泌が活発となる10代や20代、さらにそれ以降でも、混合肌やオイリー肌の人はこめかみニキビに悩まされるというケースが多くなります。
※思春期のニキビについては「思春期ニキビの原因と対策、改善方法は?」でもくわしく説明しています。
また、髪の毛や衣類の刺激を受けやすいうえに、ニキビの温床となる毛穴の数も比較的多く、ますますニキビができやすい条件の整っている場所だということがいえます。
こめかみはデトックスできると同時にストレスが出やすい部位
こめかみは頭皮と顔の境目に位置しているため、毛穴から毒素などが抜けやすい特徴があります。
そんなデトックス作用が期待できるこめかみ部分が、皮脂や古い角質でふさがれてしまったのでは、デトックス作用が機能せずに、老廃物が蓄積しニキビができやすくなるでしょう。
また、疲れた時やストレスがたまったとき、こめかみや瞼などがピクピクと痙攣する時がありますよね。
こうした現象を顔面神経痛などと言う人もいます。
このような事から、こめかみ付近には血管や神経が集中している事がわかりますね。
緊張やストレスの蓄積より血流が悪くなると、肌の生まれ変わりが鈍くなります。
その結果、ニキビができやすくなるだけではなく、メラニンの排出も悪くなり、色素沈着が起きやすくなりニキビ跡もできやすくなるのです。
こめかみは、ストレスなどですぐに血行不良になりやすいデリケートな部位だと言う事を覚えておきましょう。
こめかみニキビの特徴!
こめかみには炎症の強い赤ニキビができやすい傾向にあります。
あまり多く赤ニキビができすぎると赤ら顔のように見えたり、赤黒くニキビ跡になったりとニキビが完治してからでも二次症状に悩まされる事があります。
またこめかみのニキビはひどい時には凹凸のあるニキビ跡になりやすいため、角栓に気づいた時点で早めにケアをしなければならないのです。
すすぎや洗い流しの不足が生じやすい
また、こめかみは洗髪や洗顔、その他にもクレンジングなどの際に洗い流し不足やすすぎ不足による、洗髪料やメイク落としなどの成分を残ってしまいやすい場所でもあります。
特に、シャンプーなどは肌にも地肌にも強い成分が配合されているために、洗い残しがあると洗い流し、すすぎの不足によって肌に残った成分が炎症を起こす引き金となり、こめかみのニキビという肌トラブルにつながってしまうでしょう。
こめかみは、頭皮とも顔の皮膚ともとれる微妙な位置にあります。
ですからこめかみにシャンプーと洗顔の両方を施している場合もあるのです。
こうした微妙な位置にあるからこそ、こめかみにおける十分なすすぎは大切なのですね。
ホルモンバランス
ニキビができる一つの大きな要因として、上記以外にもホルモンバランスの乱れという要素があります。
特に女性であれば、生理や排卵前のホルモンの状態が乱れる時期などに、こめかみにニキビができるという場合が多くなります。
※生理とニキビについては「生理前にニキビができるのはなぜ?原因と予防法を知って対策を!」でもくわしく説明しています。
男性においても、生活習慣の乱れ、ストレス、睡眠不足や食生活のバランスが崩れていたりすることで、体内のホルモンバランスが乱れ、ニキビを引き起こすこともあります。
ニキビケア専用スキンケア商品が効果的!
では、できてしまったこめかみニキビ、いったいどのようにして対処するべきなのかを検証します。
こめかみにできたニキビに対処するには、まずニキビ専用スキンケア商品を活用することが望ましいでしょう。
ニキビ用と言っても、思春期にできやすいニキビと大人になってからできる大人ニキビとでは、ニキビができるメカニズムやケアにも違いがあります。
特に大人になってからのニキビは、過剰皮脂によるものよりも、乾燥が招くものが多いため、保湿を重視したケアをする事が大切でしょう。
また、ニキビだけでなく、その後のニキビ跡のケアまでをトータルに行えるスキンケア商品が望ましいですね。
ビタミンC誘導体配合
こめかみにニキビができてしまったら、ビタミンC誘導体の配合されたニキビケア商品を選んでみましょう。
ビタミンC誘導体の働きは、ニキビの炎症を抑え過剰な皮脂分泌を抑える効果があります。
水分と油分のバランスの取れた肌を実現してくれ、これ以上ニキビが悪化しないように食い止めてくれます。
また、ビタミンC誘導体はビタミンCをより浸透させやすくした成分ですから積極的に取り入れたいものですね。
保湿成分が充実している
ニキビができてしまうということは、肌は本来の潤いやバリア機能を失っていて、弱っている状態ということを意味します。
こめかみにニキビができるのは、肌の潤いや水分が失われていて、自己免疫力がしっかりと働いていない状態にあるからです。
肌はもともと自己免疫力、自己バリア機能を持っていますが、潤いや水分が不足することで、これらの機能が低下してしまいます。
そのためこめかみにニキビができているということは、肌がインナードライ状態で、肌本来の元気がなくなっているという事なのです。
ニキビケア商品を選ぶ際、ニキビや肌トラブルばかりに気を取られずに、保湿という部分にも着目して選ぶようしましょう。
肌が本来の力を取り戻し、自活力のある、再生機能、バリア機能のしっかりとした肌を実現できるようになります。
ピーリングも効果的
ニキビができやすい肌は代謝が悪い状態で、古い角質や老廃物が毛穴をすぐにふさいでしまいます。
また新陳代謝やターンオーバーが上手くできていないために、できてしまったニキビも非常に治りにくくなっているでしょう。
そのような場合には、月に1度くらい定期的に肌をピーリングして、新しい肌細胞の生まれ変わりを促してあげるのも良いですね。
家庭でできるピーリング剤も多数あり、グリコール酸、サリチル酸などを配合しているピーリング剤が、こめかみにできにくいクレーターのようなニキビ跡には効果的と言えるでしょう。
ピーリング剤には、石鹸、ジェル、化粧水など様々な形態があり、自分のこめかみに使いやすいタイプのピーリング剤を選ぶ事が大切です。
また、ピーリングと言うと、削るというイメージが強いため、セルフで実施するのは不安という人も少なくないでしょう。
こうした不安を抱えている方は、エステや美容皮膚科などでピーリングケアを受ける事をおすすめします。
現在の状態の悪循環を断ち、新しい肌を再生させることでこめかみニキビを早期に完治するだけでなく、ニキビ跡を残さないようにすることができるのです。
こめかみニキビができたときに気をつけたいこと
こめかみにできるニキビを改善解消し、自分に自信を持てるようになるための注意点を上げました。
こうした注意をしっかりと守って、こめかみニキビを撃退しましょう。
- ニキビ用スキンケアを毎日使って、ニキビに対する継続的な肌のケアを実践する
- しっかりと睡眠時間をとり、特にホルモンの分泌が盛んな深夜の時間帯にはぐっすりと眠る
- 便秘などを予防することを意識した、バランスの良い食生活をおくる
- 現代社会につきもののストレスはニキビのもと、ストレスを溜めすぎないようにする
- 適度な運動を行って、体全体の新陳代謝を向上させる
こめかみに刺激を与えない髪型
こめかみは、なるべく隠さずに髪の刺激を与えない髪型にしてあげると良いですね。
隠しすぎるのもよくありませんが、引っ張るようなきつめのシニヨンスタイルやポニーテールなどは、あからさまにこめかみの刺激やダメージになるためターンオーバーを狂わせてしまうかもしれません。
また、ヘルメットや帽子などはこめかみに蒸れを生じさせてしまうため、ニキビを悪化させてしまうでしょう。
帽子は定期的に日干しするなどして、日光に当てる機会を増やすとニキビの原因となる雑菌対策にもなりますよ。
こめかみニキビもニキビケアで効率良く改善!
こめかみニキビには、生活習慣の改善やこめかみに刺激を与えない髪型にするなど、様々な対策があることを理解していただけたかと思います。
それと並行してやっていただきたい事は、何と言ってもニキビに特化したニキビケアを継続していくことでしょう。
ニキビのメカニズムは、先ほどご紹介したように計り知れない部分があります。
さらに、部位によってもニキビの性質に違いがあります。
そうしたあらゆるニキビの原因を改善していくケアは、ニキビケアしかないといっても過言ではありません。
凸凹のようなクレーターニキビ跡にエスカレートする可能性の高いこめかみニキビですから、そうならないうちに早めにケアをスタートさせたいものです。
まとめ
こめかみにニキビがあると、それだけでストレスになってしまったり、気持ちが下を向いてしまいます。
そんな方は、上記のような方法を実践してニキビケア商品でのスキンケアをするとともに、生活全体を見直してみてください。
こめかみニキビができてしまって悩んでいる人でも、早期改善解消、そしてこれからも先もこめかみにニキビができにくいような肌を作りだすことができるでしょう。
自分の肌質や使用感の好みなどに合わせてニキビケア商品を選び、きれいなこめかみ、きれいな肌を実現するために、日々ニキビ予防のスキンケアに励みたいものです。